理事長就任あいさつ
(令和6年4月1日就任)

4月から岩手県社会福祉事業団の理事長に就任しました岩手県副知事の八重樫です。どうぞよろしくお願いいたします。
今年は、岩手県出身の大谷翔平選手が、ロサンゼルスの地で大活躍していますが、今から100年前の1924年には、宮沢賢治さんの『イーハトヴ童話注文の多い料理店』が刊行されており、 その広告用チラシに次のような記述があります。
「イーハトヴは一つの地名である。(中略)実にこれは著者の心象中にこの様な状景をもつて実在したドリームランドとしての日本岩手県である。(中略)そこでは、あらゆる事が可能である。 (中略)かなしみでさへそこでは聖くきれいにかゝ゛やいてゐる。」
当事業団は、1971 年の設立以来、半世紀以上にわたり、イーハトヴ、ドリームランドとしての岩手県の福祉を担ってきました。先輩方がたゆまぬ努力を積み重ねてきた結果、利用者や地域の方々 から必要とされる法人であり続けています。いわて県民計画(2019~2028)は、県民一人ひとりがお互いに支え合いながら、幸福を追求していくことができる地域社会の実現を目指しています。
近年の社会構造の変化等により、福祉サービスを必要とする方々のニーズは、よりいっそう多様化、複雑化していますが、地域共生社会の実現に向けて、介護や支援が必要になっても、住み慣れた地域で安心して生活できる環境づくりが求 められています。
その取組を進めるに当たっては、事業団が福祉政策の担い手としての自覚を持ち、自らの役割を果たすために、主体性を持って行動していくことが必要です。
また、利用者の皆様に、より良いサービスを提供していくためには、何よりも職員一人ひとりが健康であり、働くことに喜びを感じていただくことが大切です。
職員が「一体態勢」で仕事に取り組み、ワンチームで業務を推進して参りましょう。自分たちが明るく楽しく働き、全員が輝ける職場を目指して頑張りましょう。皆さまのご支援、ご協力をお願い申し上げます。
理事長 八重樫 幸治