【内部研修報告】施設長等管理職員研修を開催しました!

2025.08.01

研修実施報告

 6月20日(金) 施設長等管理職員研修を開催しました。

 施設長等管理職員研修は、 施設長及び副施設長等を受講対象とし、管理職員に求められる役割や必要な知識の習得、共通認識を図ることを目的に年1回、テーマを設けて実施しています。
 はじめに、岩手県社会福祉事業団 小畑副理事長から、管理職に期待することとして、「岩手県の人口、財政から見る当法人の今後の事業展開の考え方」について、講話をいただきました。旧県立社会福祉施設の事業団譲渡、現在取り組んでいる中長期経営基本計画の見直しについて触れ、良質なサービス提供や岩手県の社会福祉の先導的役割を果たすために、地域社会の大きな環境変化を的確に捉え、時代に合わせた意識改革が必要であるとのお話がありました。

 講話に引き続き行った研修のテーマは、「障害者雇用について」でした。
 はじめに、岩手障害者職業センターの金谷侑依障害者職業カウンセラーから、「障害者雇用の現状、業務の切り出しの視点について」 と題し、障害者雇用促進法の動向、実際に雇用する場合の業務の切り出し方、ジョブコーチ支援の活用について、ご講義いただきました。業務の切り出しについては、個人ワークの後、小グループ演習で意見交換を実施しました。「再構成モデル」「積み上げモデル」「特化モデル」の手法を用いた職務創出の考え方については、個人の特性に応じて職務を切り出していく視点の大事さを学びました。
 次に、「社会福祉法人における障がい者雇用の実際」について、もにす認定を令和4年度に取得し、先駆的に障害者雇用を実践している、社会福祉法人聖愛育成会(奥州市)の聖愛園統括責任者兼法人本部事務局菅原次長、特別養護老人ホーム聖愛園の鈴木園長から、実際に障害者を雇用する際のメリットや課題についてお話いただき、対象者がその能力を最大限に発揮できるような雇用環境の整備について、様々な視点からお話をいただきました。聖愛育成会さんの根底にあるのは、「施設を利用する利用者を幸せにしたい」。・・・そのためには、沢山の働く仲間が必要、「障害者雇用は特別なことではなく、障害がある、なしに関わらず、いろいろな能力を持った人と一緒に働こう」との考えに至ったそうです。当法人も行きつくところは「利用者の幸せ」です。今回の講義を受けて、障がい者支援を先駆的に担ってきた当法人の特色、強味を生かした多様な人材が活躍できる環境づくり、業務について改めて考えていきたいと思いました。たくさんの刺激をいただき、有意義な研修となりました。管理者の皆様、お疲れさまでした。

岩手障害者職業センター 様
岩手障害者職業センター 様
社会福祉法人聖愛育成会(奥州市)様
社会福祉法人聖愛育成会(奥州市)様